【未経験コンサル】本当に役立った未経験でのコンサル転職に強いおすすめ転職サイト・エージェント
僕自身、過去に自分自身がキャリアカウンセラーとして働き、未経験で事業会社からコンサルファームへ転職しましたが、当時はキャリアカウンセラーとしての勉強も兼ねて20社以上の転職サイト・転職エージェントに登録していました。
またコンサル転職後も2年に1回くらいのペースで転職を考えたりしていたので、現在までに計50社以上の転職エージェント・ヘッドハンターとやり取りしています。
これまでの実体験も踏まえながら、事業会社から未経験でのコンサルファーム転職において登録すべき、おすすめの転職サイト・転職エージェントを12社ご紹介します。
目的に応じて転職サイトと3種類の転職エージェントを使い分ける戦略的転職活動
まず転職エージェントには、「総合型」「業界特化型」「個社特化型」という3つのタイプがあることを認識してください。
コンサル転職を成功させる上では、主に以下のような流れで転職サイトと3種類の転職エージェントを使い分けることがポイントです。
- 転職サイトで自分の市場価値やコンサル業界・業務をざっくり把握する
- 総合型転職エージェントで企業研究と転職スキル向上を行う
- 業界特化型転職エージェントで選考に応募する
- 必要に応じて個社特化型転職エージェントからのアプローチを受ける
必ずしもすべて活用しなければならないというわけではないですが、こちらの記事でも解説した通り、転職エージェントは2, 3社~7, 8社ほどは活用することをおすすめしています。特にコンサル未経験の場合は上記のような流れで幅広く情報を集めながら、転職活動自体のレベルを徐々にアップしていくことがおすすめです。
ここからは3種類の転職エージェントの特徴を抑えながら、具体的な活用方法を解説していきます。また実際に活用して良かったと思えるおすすめの転職サイト・エージェントもご紹介しています。
まずは転職サイトで自分の市場価値の把握と業界情報・企業のざっくり研究を行う
まず以下のような有名な転職サイト・アプリに登録して、自分の市場価値を把握することや、「経営コンサルタント」という職種に絞って求人情報を確認することで業界情報をざっくり把握&どのような企業があるのか、どのような業務なのか、といったことを知るところから始めます。
- ミイダス
- AMBI(20代限定)
- リクナビNEXT
ここではまだ具体的に求人に応募する必要はなく、気になる企業があればチェックしておく程度で良いです。こちらの記事でも解説した通り、実際に各社に応募するのは、 転職エージェント経由の方が良いため、あくまで上記は市場価値の把握や業界研究などといった目的で活用するのが良いです。
特に転職エージェントに相談に行くと、転職することを前提としたコミュニケーションになりますので、その前に自分の経歴がどの程度の市場価値なのかを客観的に把握しておくことはおすすめです。
ミイダス(MIIDAS)

オススメ度:★★★★★
いくつかの質問に回答するだけで、自分の適正年収や紹介される求人のレベルがわかる転職アプリです。 現時点で自分にどの程度の市場価値があるのかを調べることが出来ます。オファー金額の妥当性や、どの程度の年収で転職すべきかというラインを考えておく上で非常に参考になります。何も知らない状態で転職エージェントに行くと、希望年収など条件面でうまく丸め込まれてしまったり交渉が難しくなってしまうこともあるため事前に把握しておくことが重要です。
AMBI

【公式サイト】https://en-ambi.com/
オススメ度:★★★★★
20代の方に限定されている転職サイトで、年収500万円以上のハイクラス求人のみを扱っています。興味ある求人に対して「興味あり」ボタンを押すと、その求人の企業や転職エージェントから合否に関する評価がもらえるため、自分の市場価値を客観的に理解することが可能です。ちなみに年収400万円未満の20代は登録できないので、20代で400万円未満の方は他のサイトやエージェントを活用するのが良いでしょう。
リクナビNEXT

オススメ度:★★★★☆
新卒の就職活動でも圧倒的な知名度を誇る『リクナビ』の転職版。求人数が非常に多いため、自分で検索するよりも、スカウト機能に登録してオファーを受けた企業について調べる、という流れで活用するのがおすすめです。個人的には後からご紹介するdodaの方が好きですが(転職エージェントとしてご紹介してます)、リクナビNEXTには登録情報を履歴書・職務経歴書テンプレートにして無料ダウンロードできる機能があるため、そこだけは便利で活用していました。
より具体的な情報収集には総合型転職エージェントを活用して各社の特徴・違いを把握する
総合型転職エージェントとは名前の通り、様々な業界・職種の求人を扱っている転職エージェントで、大手~中堅の企業が多いです。
特に転職エージェントで大手・有名どころと言えば、以下のTop 3でしょう。
- リクルートエージェント
- doda転職エージェント
- JACリクルートメント
求人の量では、他のエージェントとは比較にならないくらい圧倒的に多く、戦略コンサルをはじめとして、様々なコンサルの案件を扱っています。
キャリアカウンセラー(通称CA)に対する教育もしっかり行っていて、CAによるサービスの差はあまり無いです。またシステム面も充実しており、各社独自のマイページがありますので、そこで求人管理やエージェントとの連絡、選考日程調整などが出来て便利です。
求人票の情報量・質もそれなりに高く、とても分かりやすいものが多いです。また情報が頻繁に更新されていて鮮度が高いことも特徴です。
総合型転職エージェントのデメリットは以下の2点です。
- マッチングが機械的であること(文字通りAIを使ったレコメンドが多い)
- 法人営業担当と求職者担当が分かれていること
上記3社では社内のマッチングシステムにAIを導入しており、登録者の経験・スキルなどから応募できる求人が絞られるようになっています。そのため、属性だけで応募不可と判断されてしまうことや、逆に本人の希望や志向性とあまり合っていない求人を自動で紹介されることもあります。
また大手の転職エージェントでは、法人営業担当とCAが分かれていることが多いです(片手や片面などとも言います)。そのため営業とCAの間で情報齟齬や伝達ミスが発生するリスクがあることや、企業との調整に時間がかかりやすいといった点はデメリットです。
リクルートエージェント

オススメ度:★★★★☆
言わずと知れた国内転職エージェントNo.1のリクルートキャリアが行っているエージェントサービスです。Top 3の中でも特に求人の量(特に登録しなければ見れない非公開求人)が圧倒的に多く、業界や職種に対するカバレッジも非常に広いため、求人の種類や量だけを重視するならリクルートエージェントだけでも良いくらいです。ただ、若干CAの対応が淡々としていて、事務的に感じるところがあり、面談での壁打ち相手としては少し物足りなさを感じます。
doda転職エージェント

オススメ度:★★★★★
個人的にはTop 3の中で一番のおすすめです。登録時の面談に力を入れていて、過去の経験に遡って意思決定のポイントを一緒に確認しながら、今回の転職で大事にしたい転職の軸を決めに行く、という“王道”のキャリアカウンセリングを行います。dodaのCAさんは合計10名くらいお会いしたことがありますが、どの方もとても親身になって話を聞いてくれますし、話をしているだけで何となくでも自己分析が出来るので転職初心者にもおすすめです。
JACリクルートメント

【公式サイト】http://www.jac-recruitment.jp/
オススメ度:★★★★★
リクルートエージェント、dodaと比較すると、どうしても求人の絶対数は落ちますが、外資系の求人が多いのが特徴です。CAの質という意味では、中途で入社されたミドル層~のCAが多いため (リクルートエージェント、dodaは比較的若いCAが多い) 、初めての転職の方や若手にとっては安心感があります。キャリアカウンセリングもdodaと同じような王道スタイルのためとてもおすすめです。
業界特化型転職エージェントを活用して個社の特徴把握や応募の戦略を策定する
業界特化型転職エージェントは、コンサル業界に専門特化した転職エージェントで、以下のような中堅~小さめの会社が多いです。
- ムービンストラテジックキャリア
- コンコードエグゼクティブグループ
- クライス&カンパニー
- アクシスコンサルティング
恐らくコンサル転職を考え始めたばかり、という方にとっては馴染みの薄い転職エージェントばかりかと思いますが、どこもコンサル業界に特化しているため、CAは全員コンサルファームに詳しいですし、一部のエージェントではコンサルファーム出身者をキャリアカウンセラーとして採用している会社もあります。
業界特化型エージェントのメリットは、転職支援プロセスの中でコンサル向けを強く意識した履歴書・職務経歴書の添削やアドバイスをしてくれることや、中にはケース面接の対策までしてくれる転職エージェントがいることです。
また総合型転職エージェントとは異なり、CAが法人営業担当を兼務(両手とか両面と言われます)していることが多いため、総合型転職エージェントのデメリットが無いことです。
逆に、総合型転職エージェントと比較すると規模の小さい会社が多いため、属人的なことが多く、人によって支援サービスの内容に差があることや、案件への応募管理をメール等で行うため煩雑なこと、などがデメリットとしてあります。
ムービンストラテジックキャリア

【公式サイト】https://www.movin.co.jp/
オススメ度:★★★★☆
コンサル業界に特化した転職エージェントの中では、最も実績が多いエージェントです。歴史も長く、昔から「コンサル転職と言えばムービン」と言われており、求人も戦略・総合コンサル~ブティックファームまで求人ラインナップは幅広いです。現役コンサルでも活用している方が多いです。ただし、実績があるからこそ若干敷居は高く、学歴や前職経験などでシビアに見られます。CAさんも淡々としていて、あまり良い対応をしてもらえなかったので個人的にはあまりおすすめしていないです。
コンコードエグゼクティブグループ

【公式サイト】https://www.concord-career.com/
オススメ度:★★★★★
実際に僕がコンサル転職をした際、最終的に活用していた転職エージェントです。担当してもらったCAがそれなりに良かったということもありますが、ムービンとは異なり、こちらの意見や不安に対して丁寧に対応してくれます。ムービンより後発ですが、急激に成長しており、CAに対する教育などにもかなり力を入れているのでおすすめです。案件としては戦略コンサルだけでなく、Big4と呼ばれる総合コンサルにも強く、またポストコンサルとしての求人も豊富です。
クライス&カンパニー

【公式サイト】 https://kc-consul.com/
オススメ度:★★★★☆
業界特化型転職エージェントの中では断トツで面談が丁寧だと感じました。大手の総合型転職エージェントと同じように自己分析の深掘りから、コンサル業界への志望動機の深掘り、転職において大切にしたい軸の確認など、王道のキャリアカウンセリングスタイルです。ポストコンサル転職にも力を入れていて、特にベンチャー企業の案件も多いです。またHPのコンテンツもインタビューなど読みごたえがあるものが多いため、一度見ていただくと参考になると思います。
アクシスコンサルティング

【公式サイト】 https://www.axc.ne.jp/
オススメ度:★★★★☆
他の業界特化型転職エージェントと比較すると、コンサル転職の中では特にITコンサル領域に強いため、IT関連の経験を積んできた方などだとかなり有益なキャリアアドバイスを受けられると思います。また面談も丁寧で将来のキャリアを見据えたキャリアカウンセリングや、応募書類の修正についても細かく見てくれて意見を言ってくれました。
本命入社したい企業にはスカウト型転職サイトで個社特化型エージェントを探す
最後にご紹介するのは個社特化型転職エージェントです。
これは文字通り、個社に特化して支援をする転職エージェントのことで、紹介先のコンサルファームでもともと働いていた方が、個人で転職エージェントを立ち上げたというケースが多いです。規模は小さいですが、個社に特化しているので、毎年10名以上の入社実績があります、というエージェントもあるほどです。
こちらは転職を希望しているコンサルファームによる違いだけでなく、ご自身の専門性や入りたいチーム・プラクティスによっても強い転職エージェントが異なります。そのため、ここでは具体的な転職エージェント名までは出さず、そういった転職エージェントを探すための方法として、以下のようなスカウト型サイトを活用することがおすすめしています。
- ビズリーチ
- キャリアカーバー
日本中の様々な転職エージェントに出会うことができ、例えばコンサルファームで元人事責任者をやっていたという方などにも会えます。
そういう方と知り合うと、通常の人事からの応募ルートではなく、特定のチーム・ユニットのリーダーに直接紹介できるルートを持っています。どうしても入りたい会社や、一緒に働きたいパートナーがいるという場合は、スカウト型サイトを使って転職エージェントを探してみると良いです。
ただ、あくまで転職エージェントによるスカウトを目的としたサイトのため、学歴や年収などが低い場合はどうしても転職エージェントからの声はかかりにくくなりますので、その点はご注意ください。
ビズリーチ

【公式サイト】https://www.bizreach.jp/
オススメ度:★★★★★
「こんな逸材どこで?」のCMやタクシー広告で有名になったビズリーチ。以前は750万円以上の年収がないと登録できないといった年収制限もありましたが、最近では年収制限はなくなっています(登録時の審査はありますが)。またフル機能を使うためには有料プラン(月額3,000~5,000円程度)が必要という点だけ注意が必要ですが、無料のプランでも十分使えると思いますので、まずは登録しておいて損は無いです。
キャリアカーバー

オススメ度:★★★★☆
ビズリーチとの違いという点では、登録時の審査が無いことと、有料プランがないのですべて無料で使えることです。また顧問求人スカウトサービスというものがあるのもキャリアカーバーの特徴です。未経験でコンサルへの転職をする前に、副業でも良いのでコンサルに近い経験を積んでおくとコンサル転職で有利になります。顧問求人スカウトは経験豊富なシニア層を対象としたものが多いですが、人とは異なる経験をされてきた方などの場合は、若手であってもピンポイントでスカウトがある可能性は十分にあります。
実際の選考を受ける前には応募書類の添削や模擬面接を受けておくと良い

ここまでいくつか転職エージェントをご紹介してきて、おすすめや各社の特徴もご説明しましたが、最終的には担当してもらうキャリアカウンセラーとの相性が良いか、という部分が大きいです。
そのため、実際に転職エージェントと面談を行って、「この転職エージェントとは合わないかも」と感じたら、すぐに他の転職エージェントに切り替えた方が良いです
キャリアカウンセラーに言えば担当を変えてもらうことも可能ですが、なかなか気まずいので転職エージェントごと変えてしまった方が楽です。
なお、転職エージェントとのやり取りを行った後、実際に応募する企業を絞って選考に進めるわけですが、選考を受ける前に応募書類の添削や模擬面接を受けておくと良いです。
別の記事でもご紹介しますが、コンサル転職は事業会社への転職と異なり少し特殊で、応募書類に「志望動機書」が求められることが多いことや、必ずといっても良いほどにケース面接が出題されること、適性検査ではSPIやファーム独自の問題が出されることも多く、十分に準備をしてから選考に臨むことが望ましいです。
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